離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
伯母さんは来客用に使うマイセンのティーカップにコーヒーを淹れた。
「どうぞ」

「ありがとう御座います」

リビングルームのソファに四人で腰を下ろした。

私の隣には副社長を腰を下ろす。

「マイセンのティーカップですか…」

「えぇ~特別なお客様が来た時に必ず…使う我が家のとっておきのカップセットです」

「へぇー…マイセンのカップと言えば…」

副社長はクスクス笑い出した。

「遊佐がいや梓…俺の秘書に就いて二日目にマイセンカップ割っただろ?」

「え、あ…そんなコトありましたね…」

割った私の方がすっかり忘れていた。

「梓ちゃん…マイセンのカップ割っちゃったの?」

「まぁー・・・」

私は苦笑いを浮かべ、伯母さんに返す。

「高かったでしょ?」

「そうだな…一客四万ぐらいだったかな?」

「そんなにしたんですか??」

「…梓はマイセンのカップの相場を知らないんだな…」


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