離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「だからその…高屋副社長のコトは若くして副社長職を立派にこなし、将来性のある男だと確信している。
君のような男性なら、弟夫婦も俺達も梓を任せられると思っている。
弟夫婦の大切な一人娘だ…幸せにしてやってくれ」

叔父さんはすんなりと私達の結婚を許してくれた。

「こちらこそ…必ず幸せにします…だから…顔を上げて下さい。遊佐副社長」

「逸希は猛反対するかと思ったけど…案外、物分かりがいいのね…」

「…高屋副社長だからだ…他の男なら門前払いだ…」

「冷めないうちに飲んでくれ…」

「はい、頂きます」

私達は四人でコーヒーを啜った。

「高屋社長には伝えたのか?」

「あ、はい…父は大変喜んでいました。
真面目な秘書の遊佐さんがお前の相手なら安心だと…」

「結婚披露宴は?」

「それはまだ・・・」

「決まり次第、頼むよ」

「はい」

「コーヒー飲んだら、高屋副社長を仏間に案内してあげなさい…梓」

「うん…」

私は焼き菓子を食べながら返した。
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