離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
ラグジュアリーな新居
『高屋エルネ』オープンまで二週間。

私達は入籍し、『ビバレッジレジデンス』の新居に引っ越した。
既に雅樹さんの荷物は運び込まれ、今日は私の荷物が運び込まれる。


雅樹さんの知り合いのインテリアコーディネーターに家具や調度品は全てお任せ。

「今日から此処が俺と君の新居だ。梓」

モデルルームの見学にでも、二人で来たかの様な錯覚を起こした。
「本当にこの部屋が私達の新居ですか?雅樹さん」

「そうだけど…気に入らないのか?」

雅樹さんの瞳が急に翳り始める。

「いえ、滅相もないです…とっても素敵です」

洗練された家具や調度品の数々、そして、二人には広すぎるこの空間。
キッチンルームはアイルランド型でレストランの厨房かと思うぐらい広い。

「・・・こっちが寝室だ…行くぞ。梓」

雅樹さんは私の手を引いて、寝室に案内する。

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