離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
二人で『ヘブンズホテル・ヒルズ』のイタリアンレストランのケータリングで引っ越しパーティ。

テラスもウッドデッキを敷き詰め、テーブルと椅子を置いた。
庭木や花々も知り合いのフローリストに頼み、ガーデニングして貰った。
ライトアップもされ、俺も上々の出来栄えに満足する。

梓も気に入っているよう。

ワインで乾杯しようとボトルを開けると梓はグラスにオレンジジュースを注ぐ。

確かにアルコールの飲用は禁止と言ったが。
それは俺じゃない他の人と会食する時の話。

梓をまたワインで酔わせて、妖艶な彼女を見たいと思ったのに。
その企みは見事に打ち砕かれる。

でも、諦めきれず、俺は口移しで梓にワインを飲ませた。

量が全く足りず、失敗に終わった。

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