離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「遊佐…どうして勝手に部屋を出たんだ?」

副社長はコーヒーを口に含み、私に神妙な顔つきで問いかけた。

「いえ・・・別に意味はありません…」

「意味はない?二人で一夜を共にしたのに…意味はないのか?」

私は曖昧だけど、副社長は憶えていた。

「私が泥酔したばかりに…副社長にはご迷惑を掛けました…」

「そうだな…君は相当酔っていたな…俺を亡くなった愛犬・ボブと間違えて…髪をわしゃわしゃして来るし・・・俺をベットの下に正座させて、お手をしろと命令するし、…俺は初めてだよ…あんな屈辱的なプレイを強要されたのは…」

「・・・申し訳ありません…」

「でも・・・堅物の君があんなに妖艶に見えたのは初めてだ…」

あぁ・・・私は副社長に飛んだ蛮行を働いてしまった…

私は狼狽し、室内を見渡し、姿が隠せそうな場所を探した。



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