離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「早速連絡が来たぞ…高屋副社長」

「えっ?」

「梓、少し黙っててくれ…今から商談するから」

梓は真顔になった辰希さんに言われ、口を引き結ぶ。

辰希さんは会社の代表者の沢向さんと通話。

俺のコトを話し、俺にスマートフォンを渡した。

「初めまして…『高屋』の副社長・高屋雅樹と申します…」


梓の従兄・辰希さんのおかげでショップの穴は埋められそうだった。

俺の商談を梓も辰希さんも笑顔で見守る。


「商談が成立した…明日朝一番でウチのバイヤーの伊倉と神戸に向かう…」


「沢向のヤツ…関東進出を狙っていたから…『高屋』のバックアップがあれば…成功するな…高屋副社長…もう一本ワインボトルオーダーしてくれ」

「た、辰希さん!?」

「どれがいい?」

俺はワインのアラカルトを辰希さんに渡した。



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