離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「紹介する。俺の妻の梓だ…羽柴さん、母さん」

「初めまして…妻の梓です…」

私は彼に紹介され、二人に挨拶した。

「初めまして…私は高屋家の元執事の羽柴史郎(ハシバシロウ)です」

「私は羽柴千佳(ハシバチカ)です。今は違うけど…雅樹の実の母親です」

雅樹さんの母親は高屋家に仕える執事の男性と出て行って、結婚したのか。

「これ…誕生日プレゼント、おめでとう…母さん」

雅樹さんは知佳さんにプレゼントを渡した。

「ありがとう、雅樹」

「幾つになったかはあえて訊かないよ」

「ふふっ」

二人は仲よさそうに微笑み合った。
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