離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
雅樹さんは直ぐに近くの『東亜医科大付属病院分室』に運び込まれた。
私達は処置室の外で待った。

「雅樹の容体は?」

社長夫妻も駆けつけた。

「今、処置中です…今までの疲れが相当溜まっていたかと思います」

私は秘書そして彼の妻なのに、彼の異変に全く気付かなった。
秘書として妻としても失格かもしれない。

「本当に申し訳ありません…」

私は雅樹さんの容体を心配する社長夫妻に頭を下げた。

「私が居ながら…」

「何言ってるの…梓さん」

「でも・・・」

彼にもしものコトがあればどうしよう。
私はに処置室の中に居る彼の身を按じた。

< 87 / 202 >

この作品をシェア

pagetop