離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「梓…」

私のトレードマークの銀色の眼鏡が外された。

視界が急に霞んでしまい、思わず目を細め、ジッと副社長の顔を凝らすように見つめる。

「昨日の夜…アルコールに酔った君と同じ目をしてる…」

「ふ、副社長…これ以上は…」
私は近づいて来る彼の顔を手を押えた。

「失礼します…」

第一秘書の世良孝典(セラタカノリ)さんが入室して来た。

「世良さん!!?助けて下さい!!」

「…俺はお邪魔だな…」

「…別に…」

副社長は私から離れて、世良さんの方に振り向いた。


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