離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「・・・知恵熱だよ…」

「夫人が熱を出す度に看病していたとか…」

「だから何だ?俺は別に看病してくれと頼んだ覚えはない。あの女が勝手にしたんだ…」

「夫人は雅樹さんのコトを実の息子のように思っています・・・」

「まぁ、父さんとの間に子供はデキなかったからな…でも、俺はあの女のコトを母親だとは思ってない…」

梓は盛大な溜息を漏らす。

「それよりも今何時だ?」

「八時ですけど…」

「八時!!?オープンまで二時間しかないじゃないか!!何で、起こさないんだ!!」

「貴方は過労で入院してるんです!」

「・・・じゃ誰が現場を仕切る??」

「葛見店長が居るし、社長も居ます…従業員だって居ます」

「どうして社長…父さんが出て来る??」

「貴方の代行をすると言ってました」

「俺の代行?『高屋エルネ』は俺のモノだ」

「貴方だけのモノではありません!皆のモノです!!」



「おいっ!?」

梓は俺の上に乗りかかり、シーツの上に縫い留めた。

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