あいつの隣にいる方法

「で、誰なの?」

「去年もクラス一緒だった山田くん。」

「えっと、あぁ、分かった!」

クラスのムードメーカーみたいな人だ。

こんなにいい子をOKしない人なんていないよね?

私には上手くいくよう見守ることしかできないけど。

今年も同じクラスだから、もっと仲良くなれればいいね。

そこから、珍しく私が、みっちゃんを質問攻めをして、恋バナをしていた。

自分のことをあれこれ話すのは恥ずかしいらしく、途中で主導権がみっちゃんに渡ってしまったけれど。

「あ〜、恥ずかし!もう十分でしょ、今日は。ハナはどうなのよ。」

「いたら私もここで暴露するのにね。」

本当にいないから、ここで打ち明けられることもない。少し申し訳なくなる。
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