あいつの隣にいる方法

「佐々木君のことはまんざらでもないでしょ。」

「そう見えてるの?」

「ハナがあんなに普通に男子と話してるの、初めてだよ。」

「中学の男子とは普通に話せてたから。でも、高校生になって、急に壁感じるんだよね。」

「(自分のことには鈍感…。)中学の同級生ってみんな同じくらい話しやすかったの?」

「真斗はよく話すほうではあったよね。」

目をキラキラにさせて私の話を聞きだすみっちゃん。

「その時点でもうハナにとって特別な存在って言えない?」

「そういうことになるのかなぁ。」

「ってことはそういう感情抱いててもいいよね?」

「そういう感情って…」

「恋!!」

結局そうなるのか。

しかもちょっと強引な誘導尋問。

恋って何だろう?今の私には理解が難しいらしい。

< 19 / 100 >

この作品をシェア

pagetop