あいつの隣にいる方法

電車でまたウトウトしそうになる。

あぁ、ヤバイヤバイ。

目をこすりながらも電車から降り、自転車を学校まで走らせる。

やっとの思いで着いた学校の靴棚の前には人だかりができていた。

なんでなんだろう?

……あ、新しいクラス!

私の名前、どこかな。

なかなか見つけることができない。

「ハナ〜、ハナハナ!おっはよ〜」

こんなに私の名前、連呼するのはみっちゃんだ。

サラサラロングヘアの可愛いというより美人さん、みたいな感じかな。

多分、いや、絶対モテてる。勝手な私の主観だけど。

「クラス!クラス一緒だったよ!」

「え?!本当?」

「なんだ、まだ見つけてなかったんだ。C組だよ、C組」
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