あいつの隣にいる方法
「なにニヤニヤしてるの? 私と一緒がそんなに嬉しかった?もう…早く行くよ」
みっちゃんは私ののんびり加減にあきれて、はたから見たら自意識過剰であるような発言をする。
私、そんなにニヤニヤしてないから!
心の中では反論しながら、すでに教室に向かって歩き出していたみっちゃんの後を追いかけた。
もともと友好関係が広くない私は、新しいクラスには知らない人がほとんど。
人見知りである性格も影響しているのだろう。
高校でみっちゃんのような親友が出来たことは奇跡であると未だに思っている。
みっちゃんは明るく誰とでも仲良くなれる性格だから友達がすごく多い。
今も、ちょっと友達のところにいってくる!って席をたった。