あいつの隣にいる方法
自分の席に着いても前の真斗は来ていない。
同じ電車に乗ってたら私よりも早く着いていそうだ。
でも、今いないならもっとギリギリに登校してくるのだろう。
ぐるっと教室を見回す。
なんで同じ部活の人すらいないんだろう?ちょっと寂しいかも。
まあ、みっちゃんと真斗が一緒だったから仕方がないよなあ。
はぁ…もう、こうなったら…
おもむろにスマホの連絡先を開く。相手は真斗だ。
『今年は同じクラス!C組だよ〜!』
内容全然考えてなかった…う~ん…
ま、いっか。どうせ、スグに返ってこないし。
朝学習の時間に間に合わないのはいつものことだ、って前に聞いたことがある気がする。
だとしたら今、自転車に乗ってるくらいかな。
まぁ、始業式の日は朝学習はなく、読書なんだよね。
朝学は普段はプリント出ることが多くて、それが割とめんどくさい。
なければ読書ってことになっているんだ。
みっちゃんは頭がいいからスグに終わらせることができるんだ、本当に羨ましい…。