あいつの隣にいる方法

ただただ時間だけが過ぎていく。

時間の流れにそって生活しているだけで、今日も部活も終わるところだった。

部室に入り、着替えをすませる。

もうちょっと待ってて!というみっちゃんはまだ片付けが終わってないらしい。

スマホを開くとそこにはあいつから連絡が入っていた。

「なんで……」

思わず口から言葉がこぼれた。

『今日の部活終わり何時?』

今までのことに全く触れてきていないこのメッセージ。

なんて返したらいいか分からなくてしばらくその画面を見つめていたが

『もう終わった』

とだけ打った。

すぐに『チャリ置き場でまってるから』と返信してきた。

「難しい顔してるよ、ハナ。」

「みっちゃん…。どうしよう。」

「もしかして連絡きたの?」

「うん。」

説明をしていないのに、私の考えを読み取ってくれるみっちゃん。
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