恋の日記

気付く

1ヶ月ぐらい経ってもタカは懲りずに話しかけてきた。

火曜日の放課後あるクラブも一緒だった。

最近は少し面白いのかな、と思いはじめた。

そんなある日、「携帯の番号教えて?」とタカが言った。

「あー、うん…えぇと…○○○-○○○-○○○○。」

自分の行動に驚いた。

タカ、わたしの嫌いなはずの女たらしに携帯の番号を教えた。

「ありがとっ♪俺のはねー…ちょっと携帯貸して?」

「ほれ」仕方なく渡した。

「ええと…」
と呟きながら自分の番号を入れるタカ。

「はい!終わった!ありがとね」

「うん」
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