黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
低い声が響くとともに突然現れた伊尾さんに、その場にいた男たちが凍り付く。
革のソファにガラスのテーブル。
そしてキラキラと輝くシャンデリア。
そんな豪華な部屋の中には、ふたりの男がいた。
テーブルの上には、一万円札の束とチャック付きの小さなポリ袋に小分けにして詰められた白い結晶。
覚せい剤だ。
ほかにも合成麻薬と思われる錠剤が無造作に置かれていた。
「なんだ、お前ら!」
男たちは怒鳴りながら、慌ててテーブルの上の薬をかき集めようとする。
「俺たちは麻薬取締官だ」
伊尾さんは内ポケットから黒革の身分証を取り出した。
一見警察の身分証と同じように見えるけれど、旭日章の真ん中には麻薬取締官の証である『麻』の文字が記されている。
凛とした伊尾さんの声に、男たちは動きを止めた。
歯を食いしばりこちらを睨む。
私、佐原美緒。
革のソファにガラスのテーブル。
そしてキラキラと輝くシャンデリア。
そんな豪華な部屋の中には、ふたりの男がいた。
テーブルの上には、一万円札の束とチャック付きの小さなポリ袋に小分けにして詰められた白い結晶。
覚せい剤だ。
ほかにも合成麻薬と思われる錠剤が無造作に置かれていた。
「なんだ、お前ら!」
男たちは怒鳴りながら、慌ててテーブルの上の薬をかき集めようとする。
「俺たちは麻薬取締官だ」
伊尾さんは内ポケットから黒革の身分証を取り出した。
一見警察の身分証と同じように見えるけれど、旭日章の真ん中には麻薬取締官の証である『麻』の文字が記されている。
凛とした伊尾さんの声に、男たちは動きを止めた。
歯を食いしばりこちらを睨む。
私、佐原美緒。