黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
 信じられない光景に、私は両手で顔を覆い、叫び声をあげる。

「い、伊尾さんが私のパンツを脱がしてる……っ!!」
「なんで叫ぶんだよ」

 伊尾さんが私の悲鳴を聞いて噴き出した。

「だって……! 四年間ずっと片想いしてきましたけど、正直こんな生々しい状況は想像もしてなかったから、理解が追いつきません……っ」
「じゃあ、どんな状況を想像してた?」
「抱き合ったりキスをしたりは想像できたんですけど、それ以上のリアルなイメージはあまり持っていなくて……」

 涙目で私がそう言うと、伊尾さんはふっと目元を細めた。

「じゃあ、これから想像以上のことをたくさんするから、覚悟しろよ」

 楽し気な笑みをうかべながら、伊尾さんは私の太ももを掴む。そして私の両足を肩にかつぎあげると、体をかがめた。
「まったく知識がなかったくせに、体は敏感だな」

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