黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
「お前体力ないから、俺に抱かれた翌日、足腰ががくがくになって仕事にならないだろ」

 そう言われ、全身の毛穴から汗が噴き出すかと思った。
 一気に頭に血が上る。

「な……っ!」

 なにを言っているんですか!と叫びたい気持ちを必死に抑える。

「仕事に支障があると困るから休日の前しか手を出さないようにしてるけど、これから一緒に住み始めるんだから、それじゃあ正直物足りない」
「そ、それは、私の体力というより、伊尾さんの問題なのでは……っ!?」

 頬を熱くしながら反論すると、伊尾さんはにやりと笑った。

「俺は一応手加減しようとしてるのに、ぐずぐずになって『もっとして』って毎回おねだりするのはお前だからな?」
「うぅ……っ!」

 たしかにそうだけど、でも……っ。

「い、伊尾さんが初心者相手に容赦がなさすぎるんです!」
「煽るお前が悪いんだろ」

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