黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
「美緒はせっかくかわいいのに、そんなかっこうばっかりしてたらもったいないよ。もっと女らしくしないと」
「女らしく……」
仕事中はいかつい男の人たちにまじって張り込みや捜査をしているから、自分が女だという自覚がどうしても薄くなる。
私服や靴を選ぶときも、ついついかわいらしさよりも、動きやすさを重視してしまっていた。
「もっと男受けしそうな服を、私が選んであげるよ」
「えぇっ。男受け? いいよそんな」
「遠慮しなくていいって! 私にまかせて」
遠慮しているわけじゃないんですけど……。
ノリノリの恵の提案を断れず、その日はあちこちの洋服屋を連れまわされた。
翌週事務所に行くと、「佐原」と部長に声をかけられた。
「はい」
うなずいて部長の元へ行く。
そこには伊尾さんや東海林さん、藍川さんたちが集まっていた。
「女らしく……」
仕事中はいかつい男の人たちにまじって張り込みや捜査をしているから、自分が女だという自覚がどうしても薄くなる。
私服や靴を選ぶときも、ついついかわいらしさよりも、動きやすさを重視してしまっていた。
「もっと男受けしそうな服を、私が選んであげるよ」
「えぇっ。男受け? いいよそんな」
「遠慮しなくていいって! 私にまかせて」
遠慮しているわけじゃないんですけど……。
ノリノリの恵の提案を断れず、その日はあちこちの洋服屋を連れまわされた。
翌週事務所に行くと、「佐原」と部長に声をかけられた。
「はい」
うなずいて部長の元へ行く。
そこには伊尾さんや東海林さん、藍川さんたちが集まっていた。