ドSなご主人様の溺愛が甘過ぎる!!
 いやいや、ってかまるで好きな女の前にいるみたいじゃねえかよ……。
                    
「では。失礼いたいしました。」
                    
 執事が部屋を出て、余計に気まずくなる。

「れ、蓮様……あ、あの、私達、お会いしましたか……?す、すみません……覚えてなく……ひゃ!」
                    
 俺は、なにをしているのか?

 自分でも分からなくなり、ハッとした。

 抱きしめていた。強く強く離れないように。やめたいけど、離れたくないという感情どうしが戦っているのが分かった。

 すると、               
                    
 クルッと向きを変えて、俺を優しく抱きしめ返して来てくれた……?
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