ビビディ バビディ ブー! 幸せになーれ!〜この愛があなたに届きますように~
ブー①~ツンデレ王子の想い人~
翌日から、私たちは新婚旅行でハワイに行くはずだった。
偽りの結婚とはいえ、形式上みんながたどるお約束のルートを私達もたどるはずだった。
だけど…。
私の携帯がけたたましく鳴り響いたのは夜中の1時。
みたことのない番号におそるおそる通話ボタンを押して
「もしもし…」
と応答するとそれはおじいちゃんが救急車で病院に運ばれたという病院からの連絡だった。
昼間はあんなに元気に私の式に参列してくれていたのに!
頭の中は真っ白で、病院に直ぐに駆けつけなければいけないのに、急速に下がった体温に体がガタガタ震えだして思うように動いてくれない。
お母さんの時も、お父さんの時も病院からの電話で駆けつけた時にはもう…最期に間に合えなかった。
「…っ!嫌っ!」
とっさに頭に浮かんだ大知さんの顔に、金縛りが溶けたように動き出す。
部屋を飛び出すと階段をかけあがり、寝室であろう部屋に戸惑うことなく飛び込んだ。
偽りの結婚とはいえ、形式上みんながたどるお約束のルートを私達もたどるはずだった。
だけど…。
私の携帯がけたたましく鳴り響いたのは夜中の1時。
みたことのない番号におそるおそる通話ボタンを押して
「もしもし…」
と応答するとそれはおじいちゃんが救急車で病院に運ばれたという病院からの連絡だった。
昼間はあんなに元気に私の式に参列してくれていたのに!
頭の中は真っ白で、病院に直ぐに駆けつけなければいけないのに、急速に下がった体温に体がガタガタ震えだして思うように動いてくれない。
お母さんの時も、お父さんの時も病院からの電話で駆けつけた時にはもう…最期に間に合えなかった。
「…っ!嫌っ!」
とっさに頭に浮かんだ大知さんの顔に、金縛りが溶けたように動き出す。
部屋を飛び出すと階段をかけあがり、寝室であろう部屋に戸惑うことなく飛び込んだ。