1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
1章

咲良(さくら)~、準備できた?」


「ううん。リボンが結べない。」


「結んであげる。」


「ありがとう。ってか私もう高校生だよ?(そう)くんに送ってもらわなくていいよ。」


「俺がしたくてしてるから。」


言い返す意味もなくて黙る。

私は如月(きさらぎ) 咲良。そして私が『奏くん』と言った人は如月 奏汰(そうた)

私のお兄ちゃんなんだ。

私は高校1年生、奏くんは高校3年生。


「「いってきま~す。」」


と家を出て奏くんと歩き出す。

校門に着き


「帰りもここ来るから待ってて。」


と言って奏くんは学校に行った。
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