1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
学校へ向かっている途中、奏くんは私と手を繋いでいた。
しかも恋人繋ぎだしっ!
手を振りほどこうとしたけど奏くんが馬鹿力すぎてほどけなかった。
やっとほどいてくれたのは校門。
「じゃ。」
と手を振られ私も振り返す。
そのまま校舎の中へ入っていった。
教室に着いたら凛が話しかけてきた。
「なんか咲良の様子が変。あっ、もしかして…」
と言って私に近づいてくる。
「咲良はお兄ちゃんとちゅー、した?」
「ちゅ、ちゅー?そんなのしてないよ~。」
「本当?」
「う、うん。」
「嘘だね。」
「何の話?」
「あのね咲良とお兄ちゃんがちゅーしたって!」
「まじ!」
「蓮もがんばりなよ。」
「うん。」
「何を?」
「いやこっちの話。ってか蓮、咲良は耳が弱いから。」
「そうなの?ためになる~。」
聞いていても意味が分からないので聞くのをやめた。