1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
さっきの人がいなくなったのを確認して蓮が口を開く。
「白星 萌乃っていうんだ。俺のことを使って俺の友達と近づきたかったらしいよ。2人がキスしてるとこ見てぜってー俺のこと使ってんな~って気づいた。だから今回の恋はがんばろうかなって思った。」
「そういえば好きな人いるって言ってたね。」
「ねえ咲良、キスってどんな感覚だった?」
「え?」
と私は顔を上げた。
気づいた時には目の前に蓮の顔がありチュッ、とリップ音が鳴った。
「次は唇にやるから。」
「っ……」
「照れてる。もしかして唇にしてほしかった?」
フルフル、と首を横に振った。
「残念~。じゃ帰るね。」
「う、うん。」
れ、蓮にまでキスされちゃった。
まだほっぺだったからよかったものの……
これからが危なすぎるっ!