1線超えたお兄ちゃんとの恋物語

「ただいま~。」


「おかえり~。って顔が赤いよ?」


「え~っと、は、走ってきたから……」


「ふ~ん。」


奏くんにバレそうになったけど大丈夫かな?


「あいつと何かあったのか?」


「あいつ?」


「北野 蓮って人。」


大丈夫じゃなかったみたい。


「いっいや、ななななんもないよ。」


「いとなが多くない?あからさまに動揺してんね。ってことは何かあったの?」


「……はい。」


もう誤魔化しても無駄なので言う。


「蓮にキスされました……」


「はぁ!?」


「咲良無防備すぎ。これから気を付けてよ?」


「うん……。へ、部屋行くね。」


「ああ。」


部屋に入る。

私はそのまま眠りについた。
< 14 / 71 >

この作品をシェア

pagetop