1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
「ただいま~。」
「おかえり~。って顔が赤いよ?」
「え~っと、は、走ってきたから……」
「ふ~ん。」
奏くんにバレそうになったけど大丈夫かな?
「あいつと何かあったのか?」
「あいつ?」
「北野 蓮って人。」
大丈夫じゃなかったみたい。
「いっいや、ななななんもないよ。」
「いとなが多くない?あからさまに動揺してんね。ってことは何かあったの?」
「……はい。」
もう誤魔化しても無駄なので言う。
「蓮にキスされました……」
「はぁ!?」
「咲良無防備すぎ。これから気を付けてよ?」
「うん……。へ、部屋行くね。」
「ああ。」
部屋に入る。
私はそのまま眠りについた。