1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
「やっほ~。」
と大好きな人の声。
「な、何で奏くん、死んでないの?」
「死んだわけないよ~。」
「よかった……」
もしかしたら明日死ぬのかもしれない。
そう思ったら口が動いた。
「好き……」
「今、何て言った?」
「……言わない。」
「じゃあ今の取り消すよ。」
絶対聞いてた。
でも取り消されるのは嫌なので言う。
「好き。」
「俺も。」
「……え!?」
「俺も咲良のことが好きだよ。」
「それは妹としてじゃなくて?」
「うん。1人の女として。」
私は奏くんに抱きつく。