1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
「───くら~、……咲良!」
「ふぁ~……、あっ、奏くんおはよう!」
「『おはよう!』じゃね~よ。ってか昨日の咲良、可愛かったな。『もっとやって……』って。」
「記憶にございません。」
「ふっ……、起き上がれる?」
「うん。」
と言って起き上がろうとしたけど足に力が入らなかった。
「腰抜けた?」
「ち、違うもん。」
「じゃあ自力で起き上がれば。」
「む、無理!奏くんが私を運んで。」
と歩きかけた奏くんの腕をつかんだ。
奏くんはそれが目的だったらしく振り向いた顔がニヤリ、と笑っていた。
「じゃあ持ち上げるね。」
って奏くんは私をお姫様抱っこをした。
「なんなら着替えさせてあげようか?」
「それくらい自分で着替えれる!」
「あ~、はいはい。ってか着替えたら帰るよ。」
「は~い。」
着替えて家へ帰った。