1線超えたお兄ちゃんとの恋物語

「───くら~、……咲良!」


「ふぁ~……、あっ、奏くんおはよう!」


「『おはよう!』じゃね~よ。ってか昨日の咲良、可愛かったな。『もっとやって……』って。」


「記憶にございません。」


「ふっ……、起き上がれる?」


「うん。」


と言って起き上がろうとしたけど足に力が入らなかった。


「腰抜けた?」


「ち、違うもん。」


「じゃあ自力で起き上がれば。」


「む、無理!奏くんが私を運んで。」


と歩きかけた奏くんの腕をつかんだ。

奏くんはそれが目的だったらしく振り向いた顔がニヤリ、と笑っていた。


「じゃあ持ち上げるね。」


って奏くんは私をお姫様抱っこをした。


「なんなら着替えさせてあげようか?」


「それくらい自分で着替えれる!」


「あ~、はいはい。ってか着替えたら帰るよ。」


「は~い。」


着替えて家へ帰った。
< 30 / 71 >

この作品をシェア

pagetop