1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
〈side 咲良〉

「あら、どうして2人一緒に帰ってきたの?2人共違う家に泊まって来たのに。」


そう。

奏くんは私は凛の家、奏くんは柚くんの家に行ったとお母さんたちに言ったのだ。


「帰る途中に合流した。」


奏くんが上手く誤魔化してくれたおかげでお母さんは納得した。

あっ!そろそろ奏くんの誕生日だ!準備しないとな~。

プレゼント。


「ちょっと買い物に行ってくるね~!」


ってみんなに言って家を出る。

奏くんの欲しい物が分からなかったので柚くんに聞いた。


「あいつの欲しい物?咲良ちゃんじゃない?自分の体にリボン付けて『プレゼントは私……』って言ったらいいと思うけど。」


「ふざけないでちゃんと考えてよ!」


「一応真面目に考えてるよ。」


「どこが真面目なわけ!もういい!自分で考える!」


で、結局聞けなかったわけです……

ショボン……

検索することにした。

『高3 誕プレ』

出てきたのが財布だったり、水筒だったり……

財布でイニシャルが入れれるのがあったのでそれにした。

しかも本革……
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