1線超えたお兄ちゃんとの恋物語

「咲良、行きたいとこある?」


「え~っと、わたあめ食べたい!」


「じゃあ行こう。」


と2人でわたあめ屋に向かった。


「私、買ってくるから待っててね。」


と奏くんに言ってわたあめを買いに行く。


「奏くん、買ってきたよ!」


って言っても奏くんが見当たらない。

目の前に女と男がイチャイチャしてるだけ……

ってえっ!?その男、奏くんじゃん!


「ね~え~、私と一緒に遊ばない?」


「嫌です。俺、彼女いるんで。」


って奏くんは言って私を見た。

たぶん助けてって言ってる。


「奏くん!お待たせ~!」


「この人が彼女なんで。咲良、行くよ。」


「あ、うん。」


と私は奏くんと歩き出す。


「逆ナン、めんど……」


「奏くんってモテるよね。かっこいいし、優しいし、色気むっちゃ出てるし!」


「そんなん咲良だって……」


……?


「いや、なんでもない。」


そのころの凛と柚太は───
< 35 / 71 >

この作品をシェア

pagetop