1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
「大丈夫だった?」
「うん。蓮が来てくれたおかげで。」
「そっか……」
と言って黙った。
「あのさ、」
蓮がそう口にしたのは1分ぐらいの沈黙の後だった。
「好きだ。」
と言ったのも突然だったので一瞬聞き間違いと思った。
けどそんなことはなくて本当に言っていた。
「ごめん。私……」
「分かってる。でも俺は諦めないから。」
「……うん。」
蓮は店に戻って行った。
今から店に戻っても蓮がいて気まずいから私は奏くんにLINEを送った。