1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
「「「「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、明けましておめでとう!」」」」
大晦日の夜、近所迷惑になるくらい大きな声を出してカウントダウン。
そしておなじみの言葉『明けましておめでとう』。
去年は受験生だったので早く寝ろと言われたからできなかった。
だから初めてこの時間に起きているのだ。
うちは初詣に行かない分、毎年大晦日の夜は遅く起きている。
「楽しいねっ。」
と奏くんに同感を求めたけど
「そうか?」
と言われてしまった。
あっでも、と付け足して
「咲良といればいつでも楽しいよ?」
と言うのは私をドキドキさせる天才。
「わ、私も奏くんといると楽しいよっ。」
「だろうね。だって俺がそうしたんだもん。俺が咲良を独占したいから。」
「っ……」
今年もたくさんドキドキさせられそうです。