1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
「ほんとっ、みんな、幸せになってね!」
そう言った。
途中で泣いちゃったけど。
「……いや咲良、『幸せになって』は咲良が送られる方なの。」
凛のそのツッコミにみんなが笑った。
「え~?でも凛だって柚くんいるし、萌乃ちゃんも蓮がいるじゃん?」
「「「「あ……」」」」
私の鋭い発言に4人が固まる。
「まあそのうち、じゃない?」
「うん。」
凛と柚くんはそう言い、
「……だってよ。」
「何で私任せなの!」
蓮と萌乃ちゃんはそう言った。
「ちょっと、私と晴輝を忘れないでよ!」
と蘭さん。
あちゃー。
「2人も好きな人見つけて幸せになってね!」
蘭さんは片思いっぽいけど。
その応援も兼ねて。
「ありがとう。」
そう晴輝くんに言われ、こっちも今日来てくれてありがとう、と思った。
「そういえばさ、奏汰くんと咲良ちゃんって義理兄弟なんだね。」
晴輝くん。
「うん。結婚できてよかったぁ~。」
「親に言うとき怖かったもんな。」
「確かに。俺はそういう気持ちになったことないもんな~。」
「普通の人よりも反対される可能性が高いしね。」
奏くん、柚くん、凛は私が言った言葉に返した。
「それを乗り越えたから今があるじゃん。」
うん、そうだ。
それを乗り越えなければ今はない。
奏くんと結婚してない未来って怖すぎる。
やっぱり、よかった!