1線超えたお兄ちゃんとの恋物語
家に入ったら手を洗いご飯を食べた。
食べている間に蓮からLINEが来ていた。
食べ終わってLINEを開くと
『咲良のお兄ちゃん、なんか怒ってなかった?』
と書いてあった。
『分かんない。聞いてみる!』
と返信した。
コンコン、と奏くんの部屋の扉をノックする。
「は~い。」
と奏くんは扉を開けたので中に入った。
「奏くん蓮がいたとき怒ってなかった?」
「そりゃ怒るよ。危機感なさすぎでしょ。男の家ホイホイ入りすぎ。俺だってまだしてないのに。」
その言葉には悲しみの感情が入っていた。
「嫌だったら拒んでいいよ。」
と奏くんは言って私の唇を奪った。
しかも何度も角度を変えて。
するとなぜか奏くんはキスをやめた。
私は無意識のうちにこんなことを言っていた。
「なんでやめちゃったの?もっとしてよ。」
「止められなくなるよ?」
「いい。」
その日の夜は奏くんの甘いキスに溺れていた。