誰にも教えてアゲナイ!
誰にも教えてアゲナイ!
夜のバイトが無いので、『たまには外食しよう』って言ったのに、彼は『家で食べたい』だって。
「百合子、一つでも食べればいいの?」
「そういう訳じゃない」
「えーっ…無理」
ブロッコリー料理をリクエストしてきたくせに、既に逃げ越しな彼。
ブロッコリーのチーズ焼きだし、かなり小さくしたし、くせは消えると思ったけど…無理か。
いつも気合いはいいんだけど…
こないだだって、
『ブロッコリーのスープなら飲めそう』
って言うから、ミルクたっぷりのブロッコリーの味が消える位のスープを作ったのに、
結局は無理だったし。
龍君のがお利口さんだわ。
「百合子、頑張るから…うぅっ…」
な、何で、目をウルウルさせてんのよっ!?
可愛いけれど約束は約束だし、今更、変えてあげないけどね。
…でも、ちょっとでも食べれたら、少しは考えてあげてもいいかな、とは思うよ。
さぁ、男を見せろ、諒!
「何で嫌いな食べ物って、何かで包み隠しても味や感触が分かっちゃうんだろうね…」
ブロッコリーのお皿を目の前に、うなだれている彼。
好き嫌いをしている小さな子供みたいに、ずっとフォークを右手に持ったまま動けずにいた。
よっぽど嫌いなんだね。
「ブロッコリーのどこがそんなに嫌い?」
「ん?味と食感と形、全てだね。よくもまぁ、俺にこんなに嫌われたモノだよ…」
「百合子、一つでも食べればいいの?」
「そういう訳じゃない」
「えーっ…無理」
ブロッコリー料理をリクエストしてきたくせに、既に逃げ越しな彼。
ブロッコリーのチーズ焼きだし、かなり小さくしたし、くせは消えると思ったけど…無理か。
いつも気合いはいいんだけど…
こないだだって、
『ブロッコリーのスープなら飲めそう』
って言うから、ミルクたっぷりのブロッコリーの味が消える位のスープを作ったのに、
結局は無理だったし。
龍君のがお利口さんだわ。
「百合子、頑張るから…うぅっ…」
な、何で、目をウルウルさせてんのよっ!?
可愛いけれど約束は約束だし、今更、変えてあげないけどね。
…でも、ちょっとでも食べれたら、少しは考えてあげてもいいかな、とは思うよ。
さぁ、男を見せろ、諒!
「何で嫌いな食べ物って、何かで包み隠しても味や感触が分かっちゃうんだろうね…」
ブロッコリーのお皿を目の前に、うなだれている彼。
好き嫌いをしている小さな子供みたいに、ずっとフォークを右手に持ったまま動けずにいた。
よっぽど嫌いなんだね。
「ブロッコリーのどこがそんなに嫌い?」
「ん?味と食感と形、全てだね。よくもまぁ、俺にこんなに嫌われたモノだよ…」