誰にも教えてアゲナイ!
何とか飲み込んだようで、お茶を一気飲み。



「あ、食べれた!ブロッコリー食べれたよ、百合子っ」

「良かったね、これからも頑張ってね」



子供みたいに喜ぶ彼に私は思わず笑顔がこぼれる。



「意外にコレなら全部食べれるかな?」

「あははっ、無理せずにゆっくり慣らしたら?」

「うんっ、そうしようかな〜っ?残りは百合子にあげるねっ」



助け船を出したら、良かった〜とばかりに、あっさり敗退。

しょうがないから残りは食べるか…。



「百合子、少し食べたからご褒美ちょうだいっ」

「何よ、ご褒美って?」


彼と出会って、早三ヶ月。

ブロッコリーを付き合う条件として上げたけど、今日やっと少しだけ食べた彼。

頑張ったご褒美ねぇ…。

まぁ、付き合うのは、ほど遠いけど…。



「今日は百合子と一緒に寝るっ」

「嫌っ!付き合ってもないのに嫌っ!」

「じゃあ、18になったら結婚してっ。俺、働くし、家事もするから」



結婚?

そりゃ、私もいつかはしたいけど。

本気…かもしれないけど、高校生の気の迷いかもしれないし…、

今すぐ決められる訳じゃないし…

嫌いじゃないけど(今は好きだけど)、まだ考えられないよ。



付き合ってもいないんだし…ねぇ。
< 47 / 55 >

この作品をシェア

pagetop