儚い天使の笑顔には影があって
「そういえば、りー。今日、莉都帰ってくるぞ」
「ほんと?早く会いたいけん、空港まで迎えに行ってもいいと?」
「ああ。莉叶も行くならな」
「莉叶…」
「よかよ」
「ありがと!莉叶ばり好いとう」
「僕も」
「あっ、そうや。莉恋、俺の仲間も一緒に連れてっていいと?莉都兄に会いとうって言っとったけん」
「別によかよ。何人?」
「4人や」
「わかった。さすがにいつもの車には6人だときついけん、リムジンでいいと?」
「そこは莉恋にまかす」
「了解」
「神蔵(かみくら)」
「はい、お嬢様」
「リムジンで莉都兄迎えに行きたいけん、用意して」
「かしこまりました」
「莉恋」
「なぁに?パパ」
「気をつけろよ。ぼーっとしてないで莉叶と離れないようにするんだぞ。」
「わかっとるけん」
「そろそろ時間やけん、莉恋行くよ」
「うん。行ってきます」