儚い天使の笑顔には影があって
「「「おはようございます、莉叶さん」」」
すっごくたくさんの人が挨拶しちょるけん、ちょっとびっくりしちょった。
ん?どげんなこと?
少し落ち着いてよーく考えたらよくわからん。
なんで莉叶にこげんたくさんの人が挨拶しちょるんやろ?
一番前にいちょった男の子が莉恋たちのそばまで来ちょった。
髪の毛真っ赤やー
トマトくんと命名しちょる!
「莉叶さん、その子は?」
「んーー」
「莉恋、どうする?」
「挨拶したか」
「わかった」
莉叶が私を前に出した。
バックハグ?の状態で。
「はじめまして、天使莉恋です。莉叶の双子の姉です」
挨拶しちょって、にっこりとしたらみんなの顔がポッと赤くなった。
「みんなどげんしたと?」
「莉恋さんも博多弁なんですね」
「だめやった?」
「いや、莉叶さんの博多弁もかわいいんですけど、莉恋さんの博多弁の破壊力やばいなと思いまして」
「そう?莉叶の方が愛らしかやろ」
「莉恋それ本気で言っちょると?」
「うん。だって莉恋、莉叶のことばり好いとーけん」
そう言って莉叶にハグをする
「あー、莉恋かわいすぎるけん心配や」
莉叶は莉恋をハグし、額にキスを落とした。