君は私の唯一の光
病院から出たら、急に涙が頬を伝った。意味がわからない。何も口にしていないのに、どうして………?




とりあえず、はやく帰らないと。ここで泣いてたら、変な人に思われる。





足早に家路を急ぐ。辺りはもう暗闇に染まりかけていた。





すると、目の前に洸夜の姿が見えた。走りながら、顔を隠す。好きな人に、こんな泣き顔を見られたくなかった。たとえ、私から嫌われに行っていても。





家に着いて、自分の部屋に飛び込んだ。(だい)それたことをしたっていう自覚はある。でも、止められなかった。



これから、洸夜にどんな人間として見られるのかはわかってる。いくら優しい洸夜でも、私のした事を許そうとはしないだろう。



でも、これで洸夜に嫌われれば、私も諦めがつくよ。そのために利用したなんて、最低だけど、後悔はない。



堪え切れない、意味不な涙を流しながらも、達成感を感じた。




明日から、私は君の“邪魔者”だ。
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