―――ファッション―――
―――
―――あれから、高校では噂になっていた。高校生なのに嫌らしい、そう言われるようになってしまった。彼女は最初から、正樹の事が好きで、思わずキスをしてしまった。祐樹の家に時々、遊びに行く約束もしてしまった。毎日のように、家に行く事にし、勉強を教えてくれるようになった。彼は正樹にも、教わっている時も在ったが、彼を振ってしまった。彼女は彼が大好きだった。アパレル関係に就職したいなら、高校生の身で、セックスしてないで、勉強しなさい。そう言われる、覚悟であった。だけど、自分は幼馴染だけど、正樹ではなく、祐樹が高校に入ってから、恋をしていた。正樹は婚約者で、一緒にいたい、そう思っていた。正樹には悪いが、逃げ出した方が、良かった気がする。両親はその事実に、『貴方・・・何故、それを言わないの?』と問うた。
『―――ごめんなさい・・・』
『―――御前には・・・がっかりだ』
正樹にはっきりと言われると、正樹は『お前・・・産まれた時の事、覚えてないのか?』と言う。
彼女はムッとすると、『―――覚えてる訳・・・ないでしょう?』と言い放った―――。
『―――じゃぁ・・・何も聞いてないのか?それとも、俺じゃ駄目なのか?』
電話で正樹と付き合う事になり、付き合う事を証明してしまった。今日は一緒に帰る事は、ずっと一緒にいられる。此処の高校は男の子と一緒に、仲が良い学校で、付き合っている人は、沢山いた。凛はその一人で、ファッションのデザイナーの授業をちゃんと聞いたり、基礎的な事を教えて貰っていた。


―――正樹は・・・ずっと・・・好きだった・・・


正樹は・・・幼馴染だ―――


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