―――ファッション―――
―――
あの食事から、何度も御見合いしており、美味しい料理をいつも頂いている。御見合いは結構楽しく、良い人と巡り合うチャンスでもあった。此処のホテルでの食事は、とても楽しいもので、一緒に、食事をするようになった。正樹の気持ちを受け入れ、彼女は―――凛は好きな人と、結婚できると、期待していた。自分も好きだと、言ってしまった。正樹はとても喜んでおり、笑顔を見せていた。凛は肉料理が好きで、卵とチーズの混ざった、肉料理が良い。彼はアンチョビを食べてみた。アンチョビのパスタもあり、豪華な料理がメニューにある。今日は、フランス料理で、彼に払ってもらう事になった。高校生なので、酒は飲めないが、オレンジジュースとウーロン茶を貰う。
ウーロン茶はとても好きで、大人になったら、ウーロン杯と言うものを、飲んでみたいと思った。
『―――貴方の・・・好きな俳優は?』
凛は聞いてみると、正樹は―――そうだな―――と、笑って行った。橋本由紀子が好きかな?と言い、彼女は眼を丸くした。自分達はカップルだ、今、他の客に言われており、凛は嬉しかった。
正樹も嬉しく思い、凛と一緒に食事するの、とても楽しい、そう思った。
この後、彼女は自宅に帰る事になり、正樹が送ってくれるようで、彼女は助かった、と言った。ずっと、好きだった―――。五歳の時から、正樹の事が好きで、彼女は思いだしていた。御見合いをし、彼と一緒に過ごすようになってから、自分は少し大人になったと、気づく事になった―――。
大人になる事は、自分の犯した失敗を、自分で尻拭いをしなければならず、責任を負わねばならない。この先、何があるか分からないが、一緒にいたい―――。
本機でそう思った。
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