―――ファッション―――
その日の夜―――とんでもない事が起こった。それは、彼女が遂に、相手を決める事が出来て、キスをしてしまった。その片方は、唖然としており、勢いよく立ち上がった。誰もが吃驚しており、両親達は予想していた。その相手とは、自分がずっと一緒に育ち、同じ高校に行っている、高橋直哉だった。正樹は振られてしまい、ポロポロと涙が零れ落ち、そのまま何処かに立ち去り、家から出て行ってしまった。凛は高橋直哉がずっと好きだと思い、チョコを渡し、キスをしてしまった。
『―――正樹・・・ごめんなさい・・・』
はっきりと電話で謝り、凛は泣きながら、『貴方の事は・・・大事だったけど、これが現実だから―――。ごめんなさぁい・・・』と、大絶叫した。
グアムの別荘に連れて来たのが、不味かったのだろうか?―――直哉は一緒に食事する事になり、とても美味しく頂いていた。このチョコレートもとても美味しく、彼はしっかりと食べていた。
漸く、凛が素直になってくれた為、家族は何と、ローストチキンを食べる事になった―――。ローストチキンはとても美味しく、メイドさんは張り切って作ってくれた。
『―――美味しいわね・・・』
『―――本当・・・って、あんた・・・何泣いているの?自分で決めた事でしょう?後悔しているの?』
そう問い質すと、『―――ち・・・違う・・・私は、直哉と一緒にいられると思うと、ずっと好きだったって、言いたかった。だから―――。』

―――貴方が大好き

愛しているわ―――

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