―――ファッション―――

―――それから―――
彼女はファッションショーに行く事になり、凛と直哉は二人だけの時間で、ドキドキしていた。2人はまだ高校生であり、入学したばかりでもある。入学式も昨日執り行い、校長先生―――直々の、アドバイスでもあった。ファッションショーは、とても楽しみにしており、どんな服を着てくるのか、アドバイスを貰えるようになる。アドバイスはとても重要で、これは御じい様が認めてくれている、証拠でもあり、凛は楽しみに待っていた。あの日、家に帰ったら、両親達は『―――私達も・・・チケットが全員分来ているの・・・一緒には座れないけれど、一緒に行きましょう？』と張り切っていた。これは自分の父親―――山谷和重が催す、ファッションショーであり、彼は今、そこの会場で、ボン・クレイプさんと一緒に、モデルさんも、一緒に打ち合わせをしていた。
三北宏司は一番偉い人で、ファッションショーの大物であり、モデルさん達に、今時の、緑のスカートを穿かせる事にした。彼女はファッションショーが始まりになると、ウキウキした気持ちになり、モデルさん達に注目していた。自分が好きなモデルさんは、斎木望という女性である―――。
化粧もバチバチであり、流石、モデルさん―――そう思っていた。
『―――望さん・・・頑張って・・・応援しているよ・・・』
近くに座っている、四十ぐらいの女性が、手を振っていた。ファッションショーでは、ボン・クレイブさんの服は、素晴らしくて、柔らかい感じの服装で、パフスリーブの服装が似合うと思った。
モデルさん達の歩き方を真似したら、細くなるかしら？―――なんて、冗談を言ってみた―――。

―――ありがとう―――