―――ファッション―――
―――ふと、中学生の頃の事を、思いだした。花見純は今、アメリカのファッション高校の職員であり、彼女はニコッと笑ってきた。
凛が見付けた服は、茶色い服で、丁度、高校の入学式に間に合うように、一緒に来ていた。
日本の高校ではなく、アメリカの服装でもあり、大きなボタンーーー丁度良く、お目当ての服を見付けた。花見純に見せたい。彼女は其の服装を見ると、どんな表情をするか?―――考えていた。花見純は中学生の頃、お世話になった、直哉と凛の教師でもあり、とても美人な先生でもあった。
花見純とは、何かしら、縁が合うんだろう。凛と直哉はそう思ってしまった。又もや、純と直哉は凛の天然ボケに、吃驚としてしまった。
『―――貴女・・・何をやっているの?此処・・・学校よ?なんで、そんな普段着をしているの?何かあったの?いってごらんなさい・・・私・・・聞くから―――。』
其の花見純を見た途端、彼女は『虐めです・・・クラスの人達に虐められています。』と吐いた。
こういう時、凛はキッと睨み付けると、『―――貴女も・・・虐めています―――。』と言った。
『―――私は・・・病気を持っています。其の所為で、変な行動をしてしまう時が、あります。』
―――だけど、それを克服すれば、また、皆と、仲良くなりたい。ずっとそう思っていた事だ。
花見純はじわっと涙が零れ落ちた。
『―――ごめんね・・・私達・・・虐めているの?』
『先程も言いました。虐めているし、馬鹿にしているんです。私が自閉症だって、分かっているのに、どうして分からないの?』
凛は今、泣いており、『―――私は・・・中谷凛で、真面だ。他の何もない―――。』と言い張る。

―――だから、私を認めて下さい・・・

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