―――ファッション―――
―――翌日―――
彼女はいつもの様に、直哉と一緒にけたたましく、七時半に家を出て行った。朝ご飯を急いで食べると、着替えをしてから、昨日、準備をした教科書と確認した。化粧も髪形も直し、綺麗になる。
一緒に綺麗になると、直哉はドキドキしながら、彼女の様子を見ていた。まるで兄弟の様で、2人は同じ時を、過ごしている。今日は授業の後に、バイトに行かなければならず、その準備もした。
彼女達はいつも一緒におり、旅行の日から、一週間が経ち、また授業が始まる。この日から、また授業が始まり、眠らないように聞く事にしていた。花村純と、ボン・クレイブと、三北宏司の授業を取っており、パソコンの授業と、絵画のデザインと、色彩を兼ねた、服のコーディネートの授業があった。更に、此処の高校には、裁縫の授業があり、服の縫い方を教わろうと思い、2人は悪戦苦闘していた。日本人の服装は、今、中谷和重の会社のデザインであり、彼女は受け継ぐことだ。
イタリアの服とアメリカの服と、イギリスの服と、フランスの服とでは、勝手が違う。それは、何処の服も違う。バイトに行くには、電車に乗らなければならない。最近、彼女がお洒落をしている事に、周りの人々は、とても驚いていた。凛は直哉の隣に座り、大人しく授業を聞いている筈だ。今日はパソコンの機能で、絵の模様を描く事があり、一生懸命にどんな服が良いか、描いていた。彼女は好きな人がおり、一緒にデートをしに行った。その思い出は、頭の中から消える事はない。
『―――直哉・・・私・・・貴方が一番、大好きだからね・・・』
其の言葉に、直哉はブフォっと、咳き込むと、『―――な・・・何を・・・言っている?』と笑い、凛は頬を染めながら、言ってみた。


―――ありがとう―――


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