―――ファッション―――

スタイリストになるには、もう少し色合いと、組み合わせを考えなければならない。そんな風に授業中に言われており、スタイリストになれる授業を取る事にし、両親にも期待されている―――。スタイリストは授業中に、自分達の服装を確認する事もあり、アメリカと他の国の服の着方を、つまり文化を教わる事もあり、凛は直哉と友達に勉強を教えてもらいながら、マリアも頑張っている。スタイリストは利恵ちゃんであり、彼女は一緒にスタイリストのファッションショーを見に行く約束をしている。彼氏に振られてから、誰もが心配していたが、彼女なりに立ち直っていた。皆川君はマリアと付き合っており、この二人は熱々のカップルだった。その他にも、利恵ちゃんは新しい彼氏を作ろうと、一生懸命に自分磨きを頑張り、一緒にいられる人を探そうと、思っていた。
中川利恵ちゃんは、今、自分達と同じ年で、彼女はずば抜けて成績優秀者だった。彼女の成績は、凛とは違い、一等賞でもあった。どうして、彼女は此処迄、強い子なのか？―――不思議がった。
『―――ねぇ・・・利恵ちゃん？貴女・・・頑張りすぎじゃない？貴女・・・そんなに、頑張ってどうするの？』
ある女性と男性に引き留められると、彼女は『―――え？』と声をあげた。利恵ちゃんは、困ったように見つめると、『―――どいて・・・』と、きっぱりと言い放った。それから、何処かに行ってしまい、凛は思わず彼女を追ってみようと、思ってしまった。彼女は余り喋らない娘であり、ちょっと焦っている感じがし、ちょっと聞いてみる事にした。何か、悩みがあるのか？―――そう思った。

―――ねぇ・・・利恵ちゃん？