こじらせトライアルグル2
君が必死に向かってくるから、勢い余って2人転倒。



気づけば君が俺の上に馬乗りになってる

かお近っ!






あと、ね




やわらかいものがあたってんの




俺の腹らへんに。





「えっと、ごめん。ケガ、ない?」



心配そうに俺の顔を覗く君。



そんなことよりも。

「お、おう。つか降りて、ほしいんだけど」




顔を真っ赤にしてあわあわとしている君は少し面白い。



「わ、わぁっ!ご、ごめっ」

「てゆーか写真!写真消してよね!」

「分かったよしょうがねえなぁ。」





なんて言って消したフリしといたけど、ほんとは消してないけどね。


こんなのに騙されるとか君はちょろいね。





気をつけなきゃだめだろ?






「そろそろ帰るか?」



「そうだね。」










さっきみたいな寂しい顔はどこかにいってくれたみたい。
< 34 / 37 >

この作品をシェア

pagetop