身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています
「それに陽鞠とふたりきりで散歩したかったんだ」
「可愛いこと言うんだね」
つんとしてしまう私の手を取り、指と指を組み合わせ繋ぐ。
素直になれない私をリードしてくれるのはいつも修二だ。
「なあ、公園寄って行こう」
「明日引越しよ。帰って寝ないと」
「夜のデート、もう少しだけ楽しませてよ」
修二の言葉にも表情にも喜びが溢れていて、私は無碍にできない。
真夏の夜の公園は蒸し暑く、誰もいない。蚊が嫌なので藪から離れ、ぶらんこに腰かけた。
小学生くらいまでは使えそうなぶらんこ。小柄な私はぴったり座れるけど、修二には小さいようで、座らずに柵に寄りかかっている。
「来月、お義父さんとお義母さんが来てくれるでしょ? お店、どこにしようか」
「どこでもいいよ。好き嫌いうるさい人じゃないし。まりあがのびのびできるところにしよう」
修二のご両親には、私たちのことはすぐに伝えた。ふたりは快く結婚を認めてくれた。
「修二のおかげだよ。一度結婚を破断にしてるのに、私のことを受け入れてくれたのは、色々根回ししてくれてたんでしょ」
「陽鞠がときどき送ってくれる写真の一部を、両親に送ってただけ。別れたけど、円満にやってますアピールしといたんだ。まあ、半分以上俺のためだよ。いつか陽鞠とまりあを迎えに行ったとき、両親が障害にならないようにさ」
「可愛いこと言うんだね」
つんとしてしまう私の手を取り、指と指を組み合わせ繋ぐ。
素直になれない私をリードしてくれるのはいつも修二だ。
「なあ、公園寄って行こう」
「明日引越しよ。帰って寝ないと」
「夜のデート、もう少しだけ楽しませてよ」
修二の言葉にも表情にも喜びが溢れていて、私は無碍にできない。
真夏の夜の公園は蒸し暑く、誰もいない。蚊が嫌なので藪から離れ、ぶらんこに腰かけた。
小学生くらいまでは使えそうなぶらんこ。小柄な私はぴったり座れるけど、修二には小さいようで、座らずに柵に寄りかかっている。
「来月、お義父さんとお義母さんが来てくれるでしょ? お店、どこにしようか」
「どこでもいいよ。好き嫌いうるさい人じゃないし。まりあがのびのびできるところにしよう」
修二のご両親には、私たちのことはすぐに伝えた。ふたりは快く結婚を認めてくれた。
「修二のおかげだよ。一度結婚を破断にしてるのに、私のことを受け入れてくれたのは、色々根回ししてくれてたんでしょ」
「陽鞠がときどき送ってくれる写真の一部を、両親に送ってただけ。別れたけど、円満にやってますアピールしといたんだ。まあ、半分以上俺のためだよ。いつか陽鞠とまりあを迎えに行ったとき、両親が障害にならないようにさ」