身ごもり婚約破棄しましたが、エリート弁護士に赤ちゃんごと愛されています
『陽鞠の意志を確認しなかったことは謝る。悪かったよ。だけど、まりあのお迎えについては本当に困っているだろう?』
「最悪の場合、閉め作業の前に保育園に迎えに行って、終わるまで閉店した店内で待たせるわ」
『それだと、まりあを長時間保育園に預けることになるだろう。さらに帰ってから食事を作って寝かしつけて……。陽鞠の負担がとんでもないことになるんじゃないか?』
まりあは遅くとも十八時くらいまでしか保育園で過ごしていない。保育園の最長預かり時刻は二十時だけど、毎日この時間まで預けられている子はいないはずだ。
まりあがひとりぼっちで保育園のフロアに座り、私を待っている図を想像して、涙が出そうになってしまう。
『なあ、俺の方は申請済みだし、よければ迎えだけ助けさせてもらえないか? 十七時に仕事をあがるから、まりあを十八時くらいには引き取れる。飯作って食べさせて、陽鞠の帰りをふたりで待つよ。バトンタッチしたら、俺は自分の家に帰るから』
もし、修二が手伝ってくれれば確かに助かる。まりあは喜ぶだろうし、寂しい思いもしないで済む。インフルエンザも流行っている時期に寒い店内で待たせなくていいし、寝る時間も遅くならず健康的だ。
ただ、修二にまりあを取られてしまいそうに感じる私は、心が狭いのだろうか。
「最悪の場合、閉め作業の前に保育園に迎えに行って、終わるまで閉店した店内で待たせるわ」
『それだと、まりあを長時間保育園に預けることになるだろう。さらに帰ってから食事を作って寝かしつけて……。陽鞠の負担がとんでもないことになるんじゃないか?』
まりあは遅くとも十八時くらいまでしか保育園で過ごしていない。保育園の最長預かり時刻は二十時だけど、毎日この時間まで預けられている子はいないはずだ。
まりあがひとりぼっちで保育園のフロアに座り、私を待っている図を想像して、涙が出そうになってしまう。
『なあ、俺の方は申請済みだし、よければ迎えだけ助けさせてもらえないか? 十七時に仕事をあがるから、まりあを十八時くらいには引き取れる。飯作って食べさせて、陽鞠の帰りをふたりで待つよ。バトンタッチしたら、俺は自分の家に帰るから』
もし、修二が手伝ってくれれば確かに助かる。まりあは喜ぶだろうし、寂しい思いもしないで済む。インフルエンザも流行っている時期に寒い店内で待たせなくていいし、寝る時間も遅くならず健康的だ。
ただ、修二にまりあを取られてしまいそうに感じる私は、心が狭いのだろうか。